悪夢

 自分の背中に、極小さな赤い血の固まりがあるのを見つける(自分の視点で)。瘡蓋剥がし気分で取ってみる。途端にそこから体内の液体という液体が漏れ出す。どんどん失われていくのが体感される。端から見るとトランスペアレントなのだ。父親が必死の手当をするも虚しく、私は気が遠くなる。秋の日差しの中で。
 そこで目が覚めた。