アストロボーイ鉄腕アトム

 PS2版。新品を半額以下で入手。例によって、ソニチ(UGA)製であるとか、WM曲であるとか、そんな関係から衝動買い。
 この、驚くほど見渡せる広い街中を、好きな時に自由に飛べる感覚、結構心地よい。コナミファミコン版の、飛び立つ時にはホップステップジャンプを要し、その上すぐに燃料が切れてしまうという、あまりにもな残念感とは大違いである。意味もなくそこらへんのオブジェを持ち上げて投げつけておばさん激怒とかは、古き良き「自由度」を思い起こさせて懐かしい。物理シミュレーションエンジン『HAVOK2』による妙にリアルな物体の動きと、アトムのリアル離れした動きとの競演も趣深い。
 気になったのは、スピンアタック(いわゆる高速飛行)中の上下操作を反転することはオプションで可能なのだが、通常飛行時の上下操作は変えられないこと。あと、"PlayStation 2"専用メモリーカード(8MB)一枚につき一個しかセーブできないこと。お子様フレンドリーにしてあるのか。
 鉄腕アトムはまともに知らない。だからこんな感想しかない。が、楽しめるので良し。うららもいるし。
 この価格だったということは、あれがあれなんだろうが、もし子供がいたら買い与えたい作品、と思った。いたら。いまどきのお子様の心は知る由もないが、ファミコン版アトムを買い与えられた私としては、今の子供が十分に羨ましい。