転倒

 雨上がりの夜、自転車で走行中、何を血迷ったか、手にぶら下げていた傘を振り回し始めてしまった。自然、傘は吸い込まれるように後輪に挟撃される格好となり、即ち自転車の進行は妨げられ、急激な速度低下に伴ってバランスを保てずに転倒。慌てふためきつつ、ああやっちゃったなあと思いながらも、前方から車のライトが見えたため、まずは路側に避難した。
 私はといえば、左足膝をアスファルトに強打。奇跡的に左手を地面に付いて支えることができたため、他の部位に怪我はなかったようである。して左膝を見てみても、衣服に穴が開いていないのが不思議であった。しかし痛みははっきりとある。ともかく帰り着いてから、患部を探ると、どうやら擦り傷ではなく、強い力で皮膚が斜め横に押し込まれてしまった状態。久々の大量出血。ああ、情けなや。